新型コロナウイルスの世界的な蔓延により、2020年3月に世界の株価は歴史的な暴落を記録しました。
それから約3カ月経過した6月上旬現在、株価は急速に回復し、日経平均もほぼコロナショック前の水準にまで戻しています。
言うまでもなく実態経済は深刻なダメージを受けており、株価との乖離は異常なまでに大きくなっていると考えています。
僕は今年の頭に株式投資を始めた初心者です。
株式投資をしていなかったら、恐らく今の状況の異様さに気付いていなかったでしょう。
そしてこの事にこそ、株式投資を始める大きな意義を感じています。
実際に投資を始める事が一番の勉強
僕のポートフォリオは現在のところ小規模なもので、投資経験を積みながら徐々に大きく育てて行こうと思っています。
少額とはいえ実際に自分の資金を投入する事で、経済や社会状況に関する報道を関心を持って見るようになりました。
それまでは各種の経済ニュースを見てもどこか他人事の様な感覚でしたが、自分の資金を投資したポートフォリオが日経平均に連動して動く様を見ると、自然に興味を持って報道に接するようになります。
日本の学校教育について思うこと
言うまでもなく経済や社会に関する情報と知識は、人生をより良いものにする為にとても重要で必要なものです。
しかし振り返ってみると、学生時代に社会科の授業をどれだけ真剣に受けていたか…。
もちろん若いうちから真剣に将来を見据え勉強に取り組んできた方もおられるでしょうが、僕のようにいい加減と言ってしまうと語弊もありますが、ちょっとカジュアルな姿勢で授業に望んでいた人もおられるのではないでしょうか。
この辺りは日本の学校教育が社会経済、特にお金に関する事柄についてあまり熱心ではないということも原因だと思いますが…。
お金に関する知識の重要性
税金に関する知識も学校の授業だけではなかなか身に付きません。社会に出てから源泉徴収や所得控除、確定申告といった言葉を知った方もおられると思いますが、どうでしょうか。僕の事ですが。
国民の3大義務の一つである納税に関する知識すら、普通に暮らしていては身につかない、どころか知らないままになってしまうのが一般層の現状ではないでしょうか。
会社勤めをしていると、そういった税金の計算や申告は会社がやってくれるのが一般的なので、知る必要がないと思っていました。
投資を始めた時の疑問
しかし実際に自分で投資を始めてみると、株式投資で得た利益には20%の税金がかかる、という事を知ります。
税金がかかる…ということは確定申告が必要になる…?知識がないため自然と自分で調べる事になります。
『特定口座』『源泉徴収あり』を選択しよう
結論から言えば、証券口座開設時に『特定口座』の『源泉徴収あり』を選択すれば、税金の計算は証券会社がやってくれて確定申告も必要ありません。
大体は口座開設の情報登録を進めて行くと、この証券会社に全てお任せして自分は投資に集中出来る、という設定になると思います。僕もそうしていますが、投資初心者の方はこの設定がオススメです。
Tポイントで始められる投資【SBIネオモバイル証券】現在の市場の異常な状況
2020年は初頭から新型コロナウィルスの世界的な蔓延により、社会経済は大変な混乱とそれに伴う大きなダメージの影響を受けており、3月半ばに株価は世界規模で暴落しました。
外出や店舗営業の自粛、海外では都市封鎖も行われ、その影響を受けて各業界の消費は激しく落ち込みました。
帝国データバンクによると、日本国内の新型コロナウィルス関連倒産は、この記事を書いている時点で245件判明しているとの事です。
その中でやはり多いのはホテル業や旅行観光業です。海外からのインバウンド需要の激しい落ち込みが、大きなダメージを与えていると見られます。
その他にも食品製造業や建設業といった、社会インフラを担う企業の倒産も報告されており、事態の深刻さが伺えます。
実態経済の厳しい状況
5月以降、各国で経済活動再開の流れが起こり、それに伴い株価も急回復して行きました。
しかし先にも述べた通り、コロナウィルスの影響で苦しい状況の企業は数多く、破綻や倒産という事になれば経済に不可逆的なダメージを与えます。
この先の展望が見えず、廃業を選択する事業者の方もかなりおられるそうで、そういった事業所に勤めている方々は職を失ってしまう訳です。
失業率は高まり、事業者の数は減り、それに伴い再就職のハードルは上がる。何とも悲観的な見方ですが。
新型コロナウィルス感染の再拡大の懸念
更に気懸かりなのは、新型コロナウィルス感染の再拡大です。
経済活動の再開は人々の移動や接触を伴う訳ですが、当然コロナウィルス感染の可能性も高まります。
東京都内では6月上旬のここ数日、1日当たりの新規感染者数が2桁を超えています。
実態経済の行方は、依然不透明と言えるでしょう。
株価急回復の理由
この状況下での株価の急回復は解せません。
株価と実態経済の乖離は言うも馬鹿馬鹿しい、と思ってしまうほどです。
この状況で株価が急回復する理由。ネットで色々と調べて見ると、気になるSNSの書き込みを見つけました。
金融緩和で市場に出回ったお金が、コロナショックの損失を上回った、ということです。
大規模金融緩和の影響
昨今の状況を受けて、世界各国で前代未聞の規模で金融緩和が行われました。
平たく言えば、各国の中央銀行がお金を大量に刷って市中に投入した訳です。まあデジタル管理ですので、実際にお札を刷ったという事ではないですが。
そのお金は中央銀行から市中銀行に、、そして市中銀行は企業や事業所などの融資先にお金を貸して経済を回す、というのが一般的な流れです。
しかしこの状況では新たに借金をしたいと考える企業は少なく、結果的に融資先を見つけられなかったお金が株式市場に流れ込んで、ここ最近の株価の急回復の要因となったと見られています。
投資を始めたからこそ気づいたこと
もちろん要因はそれだけではなく様々な要素があるでしょうが、先に述べた流れが市場のトレンドに影響を与え新規投資勢の買いや、空売りの買戻しなどの動きを誘った事は十分考えられると思います。
このある意味異常な状況は、過去に例があったのでしょうか。
僕は実際に投資を始めて、経済や社会状況のニュースに接する機会が今までよりも自然と多くなりました。
投資を始めていなければ、今の異常な状況に気付いていなかったと思います。
現在の資産の状況
少し買い増したのでグラフは上昇しております。
日経平均は6月8日から下落していますが、これまでの急回復を考えると利益確定の売りが入るのも当然と言えます。
また高値掴み…?
現在の銘柄数・・・50銘柄
現在の保有株数・・・108株
高値掴み…?いやそんな…。
こけっ?
自由に豊かに生きる為に
株式投資を始める動機はもちろん、利益を得ることです。
しかし利益を得る可能性があるという事は、リスクもあるという事です。
僕はより自由に豊かに生きていくために、株式投資は有効な手段であると考えています。
そうであるからには、大事な資金を失ってしまう訳には行きません。ですので少額分散投資で極力リスクを抑えたスタイルを取っています。
少額投資でリスクを抑えているという事は、利益も抑えられているという事ですが、それでも投資を始める事には意味があると思っています。
金の卵を産むニワトリの育成
先に書いた通り投資を始めていなければ気付かなかった事柄があり、それにはこの先をより良い人生にする為に、非常に重要な事が含まれていると感じています。
そして気づいたからには行動に反映されて行きます。これが重要だと思います。
まずは少額投資で経験を積み、月々無理のない範囲で着実に積み立てて行き、金の卵を産むニワトリポートフォリオを育てる。
そしてやがて大きな卵を産むでっかいニワトリさんに仕立て上げる。
この一連の行動が、少しづつ自由で豊かな人生の実現に繋がって行くと考えています。
まだまだ小さなニワトリですが、大宇宙オオニワトリに育つ可能性も秘めている…。ロマンです。