6月に入り日経平均株価は、ほぼコロナショック以前の水準まで戻しています。
しかし実態経済のダメージは深く、株価も1000円以上動く日もあり、まさに乱高下といった様相を呈しています。
この状況で今後の株価はどう動いて行くのでしょうか。
結論から言えば、全く分かりません。
ですが現在考えられる上昇と下落の双方の要因を挙げてみれば、今後の投資行動や購入銘柄の選定に役立つのではないか、と考えています。
まあ『当たるも八卦当たらぬも八卦』ではありますが…。
全く分からないことを予想してみる
新型コロナウィルスの影響で、3月に株価は記録的に下落しました。
そして4月に特定警戒都道府県が設定され、外出や事業所の営業自粛等を求める緊急事態宣言が発令され、5月にはその対象範囲が全国に拡大されました。
現時点では緊急事態宣言は解除され、経済活動も順次再開されていますが、東京都内や北海道では感染の再拡大が確認されており、新型コロナウィルスの脅威は依然として無くなってはいません。
コロナウィルス問題の二律背反
この新型コロナウィルスの問題は、経済にこれまでない程の大きな影響を与えています。
何と言ってもコロナウィルスの感性拡大を抑えようとすれば経済活動を停止せねばならず、経済活動を再開すれば感染の再拡大のリスクが高まる、という二律背反の状態が非常に厄介です。
人が集まる所にビジネスの機会が生まれる訳ですが、感染予防の為に多くの人が集まることを避けねばならない。
ソーシャルディスタンスという言葉も定着した感がありますが、これを事業所や店舗で実施すれば、面積当たりの売上は当然減少する事になります。
夏場も感染拡大する懸念
インフルエンザとは違い、暑い季節には感染が治まる訳ではないという事は、南米ブラジルなどの既に現在暑い地域でも感染が拡大していることが示しています。
年間を通して新型コロナウィルスに対策を取らねばならないという、『新しい日常』の時代に入ったという認識も定着しつつあります。
市場経済も当然この『新しい日常』の影響を受けており、これまでにないような動きもかなり見られます。
相場セオリーの変化
例えば株価が上がれば為替が下がる、といったような市場のセオリーに変化が起こっていると感じておられる方も多いのではないでしょうか。
株価と為替の相関関係はよく分からない状態であり、今までの『円安株高』のようなセオリーは、この先あまり機能しなくなるのではないでしょうか。
日本の経済は輸出産業が牽引している訳ですが、人やモノの移動、特に海外との移動が制限されている昨今では、この輸出産業依存の状態も変化せざるを得ないでしょう。
その変化が良い変化になるとも限らず、各企業の今後の業績は予断を許さない状態です。
その一方で株価は回復している訳で、この先の株価の正確な予想は不可能です。というより、明日の株価さえも全くどう動くか分からない不安定な状況で、悲観投資家としては慎重にならざるを得ません。
株価上昇と下落の要因
株価の上昇と下落の要因として、現在考えられるのはどういったものがあるでしょうか。
あまり多くの事柄を挙げても予想がしにくくなると考えられるので、最重要なものに絞って取り上げようと思います。
株価上昇の要因
まず株価の上昇要因としては、緊急事態宣言解除等の経済活動再開の流れです。
しかしこれは新型コロナウィルス感染の再拡大のリスクも孕んでおり、上昇と下落の双方の要因となり得ますが、現在の所は上昇要因として挙げられると思います。
大規模金融緩和の影響
そしてもう一つ挙げられるのは、各国が行っている前代未聞の規模の金融緩和の影響です。
これにより市中に溢れたお金が株式市場に流れ込んでいると見られており、今現在の株価上昇の最大の要因となっている、と考えています。
コロナショックの損失額を金融緩和で流入した資金額が上回ったとの見方もあり、株価はこの先も上昇を続ける可能性があります。
しかしバブルの懸念もあり、注意は必要と思われます。
日銀のETF買い
日銀の日経ETF(上場投資信託)買いも株価上昇の要因でしょう。直接的に株価を押し上げるというよりは、日銀がETFを買うだろう、という市場の期待を誘う事での間接的な要因になると思います。
これまでの年間6兆円から倍の12兆円までETF購入の拡大を発表したことも影響しているでしょう。
しかし3月の下落相場では日銀が1日で1000億円ものETFを買ったにも関わらず、下落をとどめることが出来なかったのも記憶に新しいですが。
株価下落の要因
これはもう新型コロナウィルスに関する事柄です。ただその影響は思いもよらない所に出る可能性もあり、なかなか予測するのは難しいと思います。
新型コロナウィルス感染の再拡大
先にも書きましたが、日本国内では東京都と北海道で新規感染者数が増加しており、感染拡大の第2波が懸念されています。
海外ではアメリカや中国でも感染再拡大が報じられており、特にある程度終息したと思われていた中国での新規感染者数増大は、市場の大きな懸念を呼んでいます。
『新しい日常』の影響
新型コロナウィルスに対応するための各施策も、株価下落の要因になり得ると考えています。
先にも述べましたが、人の集まりを制限しなくてはならない、という事は大きく影響すると思います。
飲食店や遊戯施設のみならず、例えば野球のスタジアムなどの大規模な施設でも客席の間隔を一定以上取らなければならず、売上の大幅な減少が予想されます。
人が集まることが出来ないということ
そして何と言っても人が集まる事が出来ない、あるいはかなり制限されるという事は、ビジネスの規模を絶対的に縮小させます。
各企業の業績は、この先も苦しいものになることが十分考えられます。
購入銘柄候補の選定
株価の上昇と下落、双方に大きく影響する要因があり、今後の動向の予想は難しいです。
この状況でどんな銘柄を選定すれば良いでしょうか。
需要の伸びている分野
物理的に人が集まる事が出来ない、ということでむしろ情報通信の分野では需要が伸びています。
テレワークや外出自粛で家にいる機会が多くなり、各動画配信サービスやビデオ通信の需要が高まっています。
『ズーム』違い
オンライン会議やオンライン飲み会という言葉もよく聞かれるようになり、米国のビデオ通信サービス企業のZOOM社の名前も有名になりました。
その影響か日本の音響メーカー『ズーム』の株価も上がったと言われており、先のZOOM社と間違えて買われているとネットで話題になっていました。
僕は音楽をやっており、ズームの機材は愛用していました。安価で性能の高い機材を提供するメーカー、というイメージがあります。
…余談でした。
情報通信分野の成長期待
情報通信の分野の企業は今後の成長も期待され、関連の銘柄はの購入の候補として挙げられるのではないでしょうか。
このブログで公開しているポートフォリオはSBIネオモバイル証券で運用しているものですが、ネオモバイル証券では日本国内の個別株のみの取り扱いとなるので、先の米国ZOOM社の株は購入出来ません。
ですので国内の銘柄を選ぶ訳ですが、国内大手通信キャリアは財務が健全であるとの評価ですので、購入を検討するのも良いかもしれません。
【SBIネオモバイル証券】その他にも情報通信分野の銘柄は株価にもよりますが、購入候補として挙げられると思っています。
5Gという新しい通信規格の運用も今年から始まる予定で、この分野の成長を期待するのも自然だと思います。
まああくまで初心者の素人考えですが。
現在の資産の状況
某大手通信キャリアの株を買っています。なかなか良いタイミングで買えたので、配当利回りは上がっております。
また買い増そうかな…。
現在の銘柄数・・・50銘柄
現在の保有株数・・・117株
まずまず、まずまず。
こけけっ。
『当たるも八卦当たらぬも八卦』
この状況下で株価の動向を予想するのは、ある意味馬鹿馬鹿しいとも思ってしまいます。
どれだけ理屈をこねてみても、『当たるも八卦当たらぬも八卦』です。
昨日は700円下がって、今日は1000円上がった、なんていう状況が本当に起こるとは、つい1ヶ月前には思いもしませんでした。
しかし自分なりに考えて投資行動を取るという事には、意味があると考えています。
まあ選択肢を間違うことには自信があるので、自分の考えの逆の行動を取ってみる、というのも一つの手かもしれません。
結局のところ『当たるも八卦当たらぬも八卦』です。
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