株式投資とひとことでいっても、そのスタイルは様々です。
しかしざっくりと言えば、そのスタイルは『ハイリスクハイリターン』のものと『ローリスクローリターン』のものとに大別されます。
『ローリスクハイリターン』の投資スタイルは現実的に存在せず、『ハイリスクローリターン』では意味がありません。
ですので前述の2パターンのどちらかの投資スタイルを取ることが基本になります。
僕は今年1月から株式投資を始めた初心者です。
初心者が取るべき投資スタイルは、『ローリスクローリターン』のスタイルだと僕は考えています。
いきなりハイリスクな投資行動を取って資金を失ってしまっては、元も子もありません。過去のお金の失敗の経験から、リスクを抑えることを重視しています。
そこで『投資の難易度を下げる』ということも重要だと考えています。
安く買って高く売る、が利益を得る基本ですが、株は『買い』より『売り』が難しいと言われています。
株価は常に動いており、それも自分の思惑通りに動くとは限りません。
『買い』も『売り』もタイミングが重要ですが、長期保有前提で売らないのであれば気にするのは『買い』のタイミングだけで、その分投資の難易度が下げられるとの考えです。
そして株を買うことで得られる『配当金』をいかに増大させるか、が僕の株式投資の最大のテーマです。
元本割れを防ぎつつ配当金を増やすことが重要な課題ですが、その達成のために『高配当株』と『連続増配株』を、適度な割合で組み合わせることがポイントになると考えています。
高配当株と連続増配株
配当金重視のスタイルでは『配当利回り』が重要になります。出来るだけ利回りは高い方が良いですが、利回りの高さはリスクの高さである、というのが基本です。
高配当株
高配当株の定義、というものが明確にある訳ではないですが、配当利回り4%以上というのが僕の考えです。
株価が下落すると配当利回りは高くなります。利回りは高い方が良い、というのが人情ですが、株価の下落は業績の悪化が要因となっている可能性があります。
業績が悪化すれば、配当金が減配となったり無配当になる恐れもあります。これが高配当株のリスクです。
連続増配株
連続的に年々配当金を増額している銘柄を『連続増配株』というわけですが、その筆頭は花王(4452)です。実に30年連続で増配しており、国内企業ではダントツの連続増配株です。
連続増配株は不況期にも安定して利益を確保している、財務基盤のしっかりした優良銘柄だと考えられるので、多くの人が欲しがる人気銘柄です。
多くの人が欲しがるということは、株価が高くなる傾向になるので、配当利回りは下がります。
財務健全な優良企業であれば長期的に見て、投資元本割れのリスクは低くなると考えられます。
連続増配株の配当利回りの低さはリスクの低さ、と見ることも出来ます。もちろんノーリスクではありませんが、企業倒産により保有株式が電子クズになる可能性は相当低いと思われます。
『連続増配株 ランキング』等のワードで検索して最新の情報を得ることをお勧めします。
ポートフォリオの組み方あれこれ
高配当株と連続増配株は、それぞれリスクとリターンを補完しあうものだと考えています。
高配当株 『利回り』高
『リスク』高
連続増配株 『利回り』低
『リスク』低
高配当株と連続増配株をそれぞれ別の概念として捉えると、上記のようなイメージが考えられます。
ポートフォリオを組む際、リスクとリターンのどちらを重視するか。
それは個々人の性格や経済状況、投資スタイルによるでしょうが投資を始めたばかりならリスクの低減をより重視すべき、というのが僕の考えです。
低リスクなポートフォリオを組むために、まず連続増配株を核とする。それだけでは配当利回りは比較的低い水準になるので、高配当株を組み入れて利回りを高める。この考えを基本としています。
利回りを高めようと思ったら
僕の現在のポートフォリオの取得価額に対する利回りは約3.5%程です。利回り5%を目指しているので、達成のためにはもっと高配当の銘柄を買う必要があります。
それはリスクを高めるという事でもあります。新型コロナウィルスの影響のより来期の配当が未定の企業が多くあります。昨今の状況では高配当銘柄の減配や無配のリスクはより高まっている、と考えられます。
ここでどう考え投資行動を取るか。投資は結局のところ自己責任の世界ですので、個々人の判断が全てです。
僕は利回りを高めたい、そのために多少のリスクを取って高配当の銘柄を買う、それで結果として損失が出たなら勉強代として割り切る。こう考えています。
ネオモバで始める少額投資
こういった考えを割とカジュアルに実際の投資行動として試せるのは、少額投資だからです。
『少額』の感覚は人それぞれだと思いますが、少額の取り引きは回数が多くなりがちです。それは取り引き手数料がかさんでしまう、という事になります。
僕が使っている証券会社はSBIネオモバイル証券です。月の取り引き額が50万円までなら月額220円で取り引きし放題なので、手数料をほぼ気にせず思いついた投資行動を実際に試す事が出来ます。
こういった気軽なネット証券会社はいくつかありますが、取り扱い銘柄が多く将来の資産形成に本格的に取り組めるという点で、現状で少額投資に最適な証券会社だと考えています。なお、取り引きにはクレジットカードが必要です。
SBIネオモバイル証券現在の資産の状況
こちらが現在の僕の株式資産の状況です。
今年1月から投資を始め3月のコロナショックのときには、マイナス27%辺りまで凹みましたので含み損を抱えているとは言え、まずまずだと思っています。
来期の配当が未定の銘柄がかなりあるので、配当利回りは寂しい数字になっていますが、これは致し方ありません。
セクター別配当金構成比
こちらのグラフは現在の投資セクター別の配当金構成比です
食料品セクターが一番多いですが、これは某タバコ株が原因です。高配当株投資では無視できない銘柄で、僕の中では利回りを高めるためのドーピング剤のような位置付けです。
次に多いのは情報通信セクターで、これは昨今の状況を反映していると思います。新型コロナウィルス感染対策として、人の移動を極力抑えるために情報通信網を活用する訳ですが、人の移動こそが経済の動きであることを考えればこの状況は実経済の停滞を招く恐れがあり複雑です…。
もう少し分散を効かせた方が良さそうですが、配当利回りを高めようとするとなかなか難しい。むう。
現在の銘柄数・・・62銘柄
現在の保有株数・・・212株
むう。
こけっ。
リスクとリターンを補完しあう、ということ
高配当株と連続増配株をそれぞれ別の概念として捉え、リスクとリターンを補完しあう。
これが今現在の僕の投資スタイルです。
配当利回りを高めたければリスクを取って高配当株を買い、安定を求めたい時は連続増配株を買う。
そして極力関連性の低い各業種セクターに分散投資して全体のリスク低減を図る…。
現在の所は日経平均の動きにほぼ連動する形で推移しているので、狙いは悪くない、と思っています。
そして僕の考えでは、株式投資は長期的な視点で取り組むべきものなので、今現在の含み損はあくまで確定していない『含み』のものです。
長期的に見て、今後でっぷりと肥え太ったニワトリポートフォリオが出来上がれば良し。
その姿はまさに『大宇宙オオニワトリ』と呼ぶにふさわしい…。
なので全然、含み損など、気に、なり、ま、せん。