『投資』と言い、『投機』と言います。
どちらも利益を得るための行為を意味し、言葉の響きも似ていますが、『投資』と『投機』は明確に違うものだと僕は考えています。
- 投資 後に利益を得るために事業等に資金を投ずる行為
- 投機 機会に乗じて短期的に大きな利益を狙う行為
辞書でそれぞれの言葉の意味を引けば上記のようになりますが、端的に言って投資はギャンブルではない、と僕は思っています。
対して投機の方はギャンブル性が高く、ハイリスクなものだと捉えています。
過去の情けない経験から、僕はもうギャンブルはやりません。
僕が2020年の頭から始めた株式投資はギャンブルではなく、資産形成のための『投資』です。
『資産』とは後に利益を生むものであり、『利益』は金銭的なものに限りません。
実際に自分で株式投資を行うことで投資経験を積み、その『経験』こそが後の利益を生み出す『資産』となる。
そして同時に『配当金』という金の卵を生むニワトリを育てて行く。
そのための『投資』を僕は始めました。決してギャンブルではなく。
投資か投機か。それを決めるのは『損益確定までの期間の長さ』だと考えています。
『投資』と『投機』を分けるもの
投資は損益を確定するまでは、利益も損失もありません。
いわゆる含み益、含み損の『含み』の状態です。とは言え『含み』の損益にも、心が動いてしまうのが人情ですけども。
損益確定して初めて利益が出た、或いは損失を出した、ということになる訳ですが、この期間は投資の種類やスタイルによって変わって来ます。
『投資』は長期、『投機』は短期
あくまで僕の理解ですが、『投資』は長期的に取り組むもの、『投機』は短期的に損益を確定するものだと考えています。
- 投資 年単位の時間をかけて取り組むもの
- 投機 数日~数か月で損益確定するもの
僕は株式投資を行っているのでこの考えは株の話になりますが、『投資』は売却を考えない長期保有、『投機』は先物、信用取引等の保有に時間制限のある取り引き、ということになります。
複利効果で時間を味方にするということ
株式投資を始めた人が口をそろえて言うことには『もっと早く始めれば良かった』というものがあります。
僕自身全く同感ですが、これは株式投資の一番の味方は時間だからです。
投資の期間が長期になるほど複利効果が高まるのが理由です。複利効果とはざっくりと言えば、資産が雪だるま式に増えることです。
株式を保有することで貰える配当金で更に株を買うことで、複利効果を得ることが出来ます。そして投資元本が大きいほど複利効果も大きくなる、言い換えれば雪だるまの大きくなるスピードが早まります。
複利効果については、以下の記事も参考にしていただければと思います。
株式を長期保有するメリット
僕は売却を考えない、長期保有前提の投資スタイルを取っています。
一般に『売り』は『買い』より難しい、と言われています。そう言われる理由の一つとしては、売るためには買わねばならず『買い』と『売り』の2つのタイミングを測る必要があるから、というものが考えられます。
『売り』を考えないことで『買い』のタイミングのみを測る形を取れば、その分投資の難易度を下げることが出来る。これが長期保有スタイルのメリットだと考えています。
短期的売買の難しさ
取り引き開始当日から数か月程度で損益確定するものは、投機的投資だと思います。
先物、信用取引等の決済期日の決まっている投資スタイルが挙げられます。そして1日のうちに売買を繰り返すデイトレードは、短期的投資の最たるものだと思いますが、損益確定までの時間が短いほどリスクも高まると考えています。
利益が出ようが出まいが、期日が来れば強制的に決済せねばなりません。期日内に利益が出ればその時点で決済すれば良いのですが、人間なかなか『もう少し待てばもっと儲かるかも』という気持ちを消すことが難しいものです。
難しいことはやらない。これが僕のリスク低減方法の一つです。
そして難しいことは初心者向けではない、と思っています。
株式投資の重視ポイント
僕は長期的に株式投資に取り組んで行こうと考えています。実際に投資を始めて様々なことを知り、学ぶべきことは多いと感じています。
今現在の僕の投資スタイルは以下の事柄を重視しています。
- 売却しないことで投資の難易度を下げる
- 関連性の低い業種セクターに分散投資することでリスクを低減する
- 少額からの投資で実践的な経験を積む
- 複利効果は長期になるほど高まる
中でも『分散投資』は、最重要の株式投資における肝の部分だと考えています。リスクを抑えつつ利益を上げるためには不可欠の要素です。
そして少額から実際に投資を始めて、小さく怪我をしながら投資経験を積むことも重要だと思います。一番効率的な勉強方法だと考えています。
ネオモバで少額分散投資
『分散投資』は手数料がかさみがちですが、僕が使っているSBIネオモバイル証券は、月の取り引き額が50万円までなら月額220円で取り引きし放題です。
そしてネオモバではTポイントが取り引きに使用出来ます。毎月200ポイントのTポイントがもらえるので、実質月額20円で取り引きし放題とも言えます。少額で分散投資を実践するのに、現状最適な証券会社だと思っています。
SBIネオモバイル証券ギャンブルの思い出
僕はギャンブルはやりません。過去に情けない思いを何度もした経験があるからです。
ギャンブルにも様々なものがありますが、僕が溺れたのはスロットです。法的には『遊戯』と定義されているようですが、そんな方便は僕には必要ありません。
スロットに溺れた時代
僕がスロットを覚えたのは18歳の頃です。最初はあまり興味がなかったのですが、度々友人に誘われてなんとなく…そして気付いたら一人でもパチンコ店に通うようになっていました。
その頃の人気機種は花火、大花火、アステカ。あとはビーマックス辺りでしょうか。ぱっと思い出したものを挙げてみましたが、これらの名前を懐かしく感じる方もおられると思います。
ビギナーズラックと言うけれど
初めて打ったのは花火。よく言われるビギナーズラックは僕には起こらず、金額は覚えていませんが、その日は負けました。
一緒に行った友人はかなり勝っており、ドル箱にメダルを山盛りにしていたのが印象的でした。
いとも簡単にボーナスを引きメダルを倍増させていく様を見て、そしてそれが数万円の利益になるということを知って、羨ましく思ったものです。
『いとも簡単に』と、当時の僕にはそう見えていました。
負けるまで打ち続ける
射幸心を煽られた僕は一人でスロットを打ちに行くようになり、そこそこ勝つことも出来ました。そしてこれが良くなかったと思います。
例え勝ったとしても、その勝ち金を持ってまた打ちに行きます。ずっと勝ち続けることはあり得ないので、どこかで負けます。
負ければ負けを取り返したくなります。そこで勝てば次に負けるまで打ちに行きます。そして、どこかでまた負けてしまいます。
結局負けるまで打ち続けてしまえば、勝ったところで何も意味はありません。もちろんお金はなくなります。
貴重な時間の失い方
お金も失いましたが、それ以上に時間を失ってしまったこと。これが本当に後悔していることです。
お金はまた稼ぐことも出来ますが、失ってしまった時間は当然戻りません。
先述の通り、投資の一番の味方は時間です。そして無為に過ごす時間は長く感じるものですが、有意義な活動に没頭していると、時間はとても短く貴重なものと感じられます。
その二度と戻らない貴重な時間を、スロット台の前で空費してしまった。この事実が人生に与える影響、そしてそれに伴う残酷な現実に気付くのにはタイムラグがあります。
まさに後悔先に立たず。よく言われる真理も、実体験を通じてでなければ腑に落ちることはありません。
『失敗』の資産化
スロットに関する事柄は、間違いなく僕の人生の『失敗』の項目に記録されることだと思います。
しかし失敗は活用出来る『資産』でもあります。
ギャンブルに興じている時の気分はどんなものか。頭では『馬鹿なことをしている』と分かっているのに、それが辞められない心理状態とはどんなものか。
朝にはあった数万円が、夕方にはなくなっているときの気持ちはどんなものか。そしてその数万円を得るために職場で耐え忍ぶ時間はどれくらいか。
これらのことは、実際に経験せねば絶対に分かりません。他人の体験談から実感を得ることは出来ません。
予防接種としての失敗経験
『投資』は利益を得るためののものですが、それ故に知らず知らずのうちに『投機』となってしまう恐れが常にあります。
この恐れに『失敗』の経験が予防接種として機能し、リスクを最小限に抑えることが出来る、と確信しています。
僕はもう二度とスロットを打つことはありません。
現在の資産の状況
こちらがSBIネオモバイル証券で運用している現在の資産の状況です。
2020年1月から投資を始め、3月のコロナショックを受けてかなりマイナスになった時点もありますが、現在はコロナショック以前の水準までほぼ回復しています。
まだわずかに含み損の状態ですが、ここからプラスに持っていくのが腕の見せ所、ということになりますか。
日経平均よりも値動き幅の小さな、安定したポートフォリオを組むことを目標としています。今のところはある程度、実現出来ている感じです。
よしっ。
現在の銘柄数・・・80銘柄
現在の保有株式数・・・246株
よしっ。
こけっ。
株式投資とギャンブルと
株式投資はギャンブルなのか。
僕は長期的に取り組む株式投資はギャンブルではない、と確信しています。
『売り』を考えないことで投資難易度を下げる、少額分散投資で経験を積みながら、リスクを低減した安定的なポートフォリオを組む、長期的に取り組むことで複利効果を高める。
以上のポイントを実践することで、ギャンブル性のリスクを出来る限り抑えて行こうと考えています。
一度負けたらそこで終わり、という投資行動を取ることはありません。
ギャンブルに溺れる感覚を知っているからこそ、現在取り組んでいる株式投資がギャンブルとは全く違うことがはっきりと分かります。
宵越しの銭は持たない、という考え方を否定するものではありませんが、それは僕のスタイルではありません。
僕は今、『投資』を行っています。