僕は『売らない』スタイルで株式投資を行っています。
株式を保有する事で貰える『配当金』を重視しており、基本的に配当金の出る銘柄を長期保有する前提で買っています。
保有している銘柄の組み合わせ全体を『ポートフォリオ』と呼びますが、配当金を生み出すポートフォリオは、お金のなる木や金の卵を産むニワトリ等に良く例えられます。
僕はニワトリの方に見立てて楽しんでいます。可愛いので。
この投資スタイルで最も重要なのは『分散する』ということです。僕のニワトリポートフォリオを構成する銘柄は、様々な業種の様々な企業に分散することを意識して選んでいます。
分散投資の目的はリスクの低減です。
ポートフォリオ全体の元金割れを防ぎつつ配当利回りを高めることが最大の目的ですが、同じ銘柄に集中投資した場合リターンと同時にリスクも高まります。
リスクとリターンは表裏です。どちらを取るかはそれぞれの価値観によりますが、僕はリスクの低減の方を重視しています。
一度失ったお金を取り戻す事の難しさを、過去の失敗の経験から痛感しているからです。
出来るだけ投資した元金を減らさずに、より多くの配当金を得る。考え方としてはシンプルですが、これがなかなか難しい。
しかしそこが面白いところであり、難しいことに取り組む価値と必要性を感じています。
『楽に儲かる』なら誰もがやるでしょうし、誰もがやることは儲からなくなるのが道理です。
『分散投資』でいかにリスクを低減するか、ということが最重要ポイントだと考えています。
『分散』の重要性
例えば資金の全てを一つの銘柄に集中投資した場合。
その銘柄の株価や配当金が上昇した場合の利益を最大化する事が出来ます。
逆に株価が下落した場合、損失も最大化されてしまいます。業績の悪化による株価下落ならば配当金の減配や無配になる可能性もあります。
そこでそのリスクを低減するために投資先を分散する訳ですが、同じ業種や関連性の高い業界の銘柄は、同様の要因で連鎖的に業績が悪化する恐れがあります。
選ぶべき業種セクター
出来るだけ関連性の低い業種セクターに分散して投資する必要がありますが、どのセクターを選ぶべきか。
あまり景気の動向に左右されないディフェンシブ・セクターと呼ばれる食品、医薬品、通信、交通セクター等がまず挙げられます。
どんなに景気が悪化しても食事はしますし、病気や怪我の可能性もある。仕事に行けば電話やメールを使いますし、出勤のために交通機関も利用します。
こういったディフェンシブな銘柄は、リスク低減重視のポートフォリオの中心になると思います。
一方、リスクが小さいということはリターンもまた小さい。特に連続増配しているディフェンシブ銘柄は欲しがる人が多く、その分株価が高くなり配当利回りは低くなる傾向があります。
まずは連続増配ディフェンシブ銘柄でポートフォリオの基礎を固める。そして配当利回りを高めるために利回り4%~5%程度の高配当株を組み入れる。
この高配当株の購入において『分散』することが重要になります。
一般的に配当利回りの高さは、リスクの高さでもあります。株価が下がれば配当利回りは上がる、株価下落は業績の悪化を反映している、と考えられるからです。
むやみに高配当銘柄を買いまくるのはリスクが高まる…しかしポートフォリオの利回りは高めたい。
リスクを抑えつつ利回りは高めたい
この問題を解決するための方策が『分散投資』ということになります。
より多くのセクターに分散していれば、どこかのセクターの業況が悪化しても、他のセクターでカバー出来る可能性が高まるという訳です。
分散する銘柄の数ですが、僕のポートフォリオは現在約60銘柄で構成されています。タイミングを見て更に買い増して行き、将来的に100~120銘柄程度にしようと考えています。
これだけ分散すれば全てが紙切れ、というか電子クズになる可能性は相当低くなると思います。日本沈没でも起こらない限り。
…起こりませんよね?
コロナ禍の中でも堅調なセクター
昨今の『コロナ禍』はあらゆる業種の各企業に影響を与えています。深刻なダメージを受けている業界もある中で、比較的に堅調なセクターもあります。
保存のきく食品メーカー
コロナ禍の中では不要不急の外出自粛が一般化しており、食料品の買い込み需要が伸びています。
その場合はやはり保存のきくものを買いますから、冷凍食品関連の銘柄は底堅い印象です。僕の保有銘柄の中でも利益の出ている部分です。
食料品とともに飲料も買い込むと思われますが、炭酸水の売り上げが特に増大しているようです。外出自粛のため『家飲み』をする人が増えたことが要因と思われます。
今後ももちろん需要の見込めるセクターです。
通信事業セクター
通信事業のセクターは、コロナ禍においてむしろ伸びているセクターです。
リモートワークの推進や、自宅で過ごす時間が増えたため動画サイト等の利用が促進されたことが要因です。
そして今後は新しい通信規格『5G』の普及が見込まれますので、大手通信キャリアを始めとした銘柄はやはり底堅いと思われます。
『5G』の特長を活かしたゲーム、特にVRゲームのハードメーカーに注目しています。
医療、医薬品セクター
新型コロナウイルス対策関連の銘柄はやはり注目されている印象です。
そのため製薬会社やワクチン開発メーカー関連の銘柄は、投機的な取り引きの対象になっている所も感じられます。
一方、医療機器や検査のための機器メーカーは今後も需要が見込まれますので堅調に推移するのでは、と考えています。
特に新薬の臨床試験を請け負う会社や、PCR検査等に使用する機器のメーカーに注目しています。
ディフェンシブ銘柄の重要性
こうしてみるとコロナ禍においても、やはりディフェンシブ・セクターの堅調さが感じられます。
先行き不透明な昨今の状況では、ますますポートフォリオの中でディフェンシブ銘柄の重要性が高まると思います。
現在のセクター別配当金構成比
こちらが現在の僕のポートフォリオのセクター別配当金構成比を示したものです。
食料品の比率が高いですが、某タバコ株が食料品セクターに属しているのが理由です。
情報通信セクターがそれに次ぎますが、その次は銀行業セクターです。これは配当利回りを高めるために某銀行株を多く保有しているからですが、少し見直す必要があるかも知れません…。
今後は医薬品セクターの買い増しを考えております。
現在の資産の状況
日経平均は多少上下しながらもコロナショック以前の水準まで回復している感じです。うーん、まだ上がるのか…。
このまま24,000円台まで回復すれば、含み損が消える可能性も…いやいや。
現在の保有銘柄数・・・61銘柄
現在の保有株数・・・212株
含み損が消える…?
こけっ?
分散型ニワトリの育成
新型コロナウィルスの感染の再拡大が連日報じられています。
東京都内ではここ数日200人以上の新規感染者が確認されています。
こうした状況で、GoToキャンペーンと呼ばれる国内旅行の推進政策が実施される訳ですが、どうなることでしょうか。
瀕死の旅行観光業を救いつつ、感染拡大を抑える…この難しい課題に取り組み、現場で働かれる方々の苦労が察せられます。
まさに先行きは不透明です。良い目も悪い目もでる可能性があります。
この難局で投資行動を取るならやはり『分散投資』が最重要になると確信しています。
高度に分散された全天候対応型のニワトリポートフォリオ…。
育ててみようじゃありませんか…!