2020年7月9日、日経平均は3日ぶりに反発し、22,529円29銭で取り引きを終えました。
5月末に緊急事態宣言が全面的に解除されて以来、新型コロナウィルス新規感染者数は、東京都内を中心に少しづつ増加していました。
そして今日7月9日、東京都内では200人以上、国内全体では計352人の新規感染が確認されました。
感染第2波が起こっているとも見て取れる状況ですが、現在のところ株価はあまり大きく動いていません。
新型コロナウィルスが世界的に問題となった3月に、日経平均は一時16,500円台まで暴落しましたが、そこからコロナショック以前の水準まで回復して来た状況です。
日本以外の国でも、以前からアメリカやブラジルで感染の再拡大が報じられていましたが、米国市場も大きく下げることなく現状では推移しています。
その一方で新型コロナウィルスの影響により、実態経済は間違いなく大きなダメージを受けており、国内では今日現在で329件のコロナウィルス関連倒産が確認されています。(※帝国データバンクより)
現在の株価と実経済は乖離している。そう僕は感じていますが、この状態が恒久的に続くのであれば、『乖離』ではなくなる。
現在の経済状態で昨今の株価の水準が当たり前、という時代になる可能性があるのではないか。
その場合、金融資産を運用している人とそうでない人の格差がさらに拡大するのではないか、と考えています。
株価上昇の要因
現在の一見高止まりしているかに思える株価の要因として、まず挙げられるのは各国が前代未聞の規模で行っている金融緩和政策です。
これはざっくりと言えば、各国の中央銀行が膨大な量のお金を発行して市場に流している、と考えれば良いと思います。
新型コロナウィルスの影響による経済損失をカバーするための政策ですが、その損失額を金融緩和で発行されたお金の量が上回ったとの見方があります。
お金が余る…?
お金はそのまま寝かせていては1円も増えません。ですので『運用』してお金を働かせてお金を増やす、という事が必要になります。
市中銀行はそのお金を企業に貸して運用したい訳ですが、この先行き不透明な状況で、新たにお金を借り入れたいと考える経営者は少ない。
結果的に市中にお金が余った状態になり、そのお金が株式市場に流れて株価を上昇させているとの見方があり、僕自身はこの見方を支持しています。
『お金が余る』という表現には何とも言えない感じがしますが…。
日本人の投資事情
日本人は海外の方と比べると、投資による資産運用に消極的であると言われています。
僕自身、株式投資を始めたのはここ最近ですし、友人や職場の同僚で投資をしているという人は殆どいません。
そもそもお金の話がタブー視されている風潮もあり、投資をしていても人に話さないのかも知れません。僕も職場の人に投資を始めた事は話していません…。
投資のハードルを上げるもの
投資には多くの資金と知識が必要、という先入観があるのではないでしょうか。僕自身そう思っていましたし、その思いが投資を始める事のハードルを高めていると考えられます。
年収の高い人ほど投資に積極的である、というデータもあり、言い換えると年収の低い人は投資に回す資金の余裕がない、と言えるかもしれません。
以下のリンクは内閣府による証券投資に関する世論調査です。日本人の多くが投資にあまり積極的ではないことが窺えます。
https://survey.gov-online.go.jp/h14/h14-shouken/2-1.html
投資する人しない人
銀行にお金を預けても、現在の金利では殆ど増えません。預金以外の金融資産を運用している人とそうでない人では、経済的な格差があると考えられます。
もちろん適切な運用で着実に資産を増やせている場合の話で、投機的な運用で大きくリスクを負っている場合は、その限りではありません。
多くの企業が売り上げ減少の憂き目を見ている昨今の状況では、給与所得も減少する事が大いに考えられます。
他方では金融緩和により株価は上昇している。
堅実な株式投資をしている人と、全く投資をしていない人の格差はさらに拡大して行くことが懸念されます。
知識の格差拡大の懸念
この格差拡大は経済的、金銭的なものもさることながら、知識の格差拡大も挙げられると思います。
実際に投資を始めてみると、半自動的に経済的な知識が得られて行きます。自分のお金をリスクに晒す訳ですから、当然ながらそれまでよりも大きな関心を持ってニュースに接するようになります。先の内閣府の世論調査でも、こう言った意見が見られました。
これが投資をしている人としていない人の、経済に関する知識の格差拡大につながると考えています。
少額投資で得られる知識
僕はまず、リスクを抑えた少額投資で投資経験を積む事が重要だと思っています。
少額投資である以上、得られる利益も少額にとどまる訳ですが、『得られる知識』の方が非常に大きいと考えています。
投資をする、しないによる格差拡大に対抗するために、この『知識』を得ることが有効であると確信しています。
少額から投資を始める際には、SBIネオモバイル証券が現状では最適だと考えています。50万円までの取り引きであれば月額220円で取り引きし放題だからです。手数料を殆ど気にせず取り引き出来るのは非常に大きいです。
SBIネオモバイル証券『お金を働かせる』ということ
お金に働いてもらう。つまり資産を運用して更にお金を増やすという事ですが、そもそも生活資金にある程度の余裕がなければ、『働かせるお金』の捻出がままなりません。
同様の状態の表現として、『服を買いに行くための服がない』という言葉がありますが、事を始めるためにはパンツ一丁でも服屋に買いに行かなければなりません。
『お金を働かせる』という考えを、少しだけ実生活に取り入れるだけでもその後の人生に大きく影響すると考えています。
まずは小さく行動し、その小さな行動を継続する事で大きな成果に繋げていく。僕にとって少額投資はそういうものです。直接的に利益を上げられなくても、それ以上の知識が得られれば良し。
…いや利益も上げたいんですけど。
現在の資産の状況
日経平均は上昇。僕のニワトリは下降。
良いんです…知識が得られれば…。良いんです…。
現在の保有銘柄数・・・61銘柄
現在の保有株数・・・212株
良いんです…。
こけっ?
株価上昇、暴落、どちらにも備えるために
株価は現在の水準で推移、或いは更に上昇して行くかも知れません。その場合、経済と知識の格差拡大の恐れがあります。
そして新型コロナウィルス感染の再拡大が起こっている昨今の状況ですので、再び株価暴落の可能性もあります。
結局のところ今後どう株価が動くのかは全く分からない、ということです。
重要なのは、どちらの場合にも対応出来るように準備しておくこと、だと考えています。
リスクを抑えた分散投資で経済に関する知識を得て、『知識の格差拡大』に対抗すること。
そうすることで僕のニワトリは、お利口なニワトリになることでしょう…。