投資初心者のニワトリ育成記

日経平均大幅上昇  要因の分析に意味はあるのか  『後付けの分析』の活用

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5月26日、日経平均は大幅に上昇し、心理的節目とされていた21,000円をあっさりと超えました。

日本全国で緊急事態宣言が解除され、経済活動の本格的な再開の期待が高まっています。

東京都内の新型コロナウィルス新規感染者数も、ここ2週間ほどは1日当たり15人以下で推移しており、感染拡大が抑制出来ていることを示しています。

日本のコロナウィルス対応は、海外からも評価される流れに変わってきており、海外投資家の買いも入ったと見られています。

3月中旬につけた日経平均16,500円から5000円近く上昇しており、つい2ヶ月半前の悲愴感溢れる雰囲気が一変したような印象です。

その頃を思い出して見れば日経平均は1万円を割れる、株価は半年以上に渡って低迷する、等々さまざまな見方がありました。

世界恐慌やリーマンショック時の株価の推移と比較して分析している方もたくさんおられました。

結果的に現状では、その悲愴感に満ちた予測は的を外し、日経平均は大幅に上昇し3月19日につけた値から半値以上を戻しています。

株価のチャートは過去のデータの推移を表したもので、このチャートを使用した市場予測は言うなれば『後付けの分析』です。

それではこの『後付けの分析』には意味がないのでしょうか。

僕はこの『後付けの分析』には、利益を得るという事よりリスクを低減する方向に効果がある、と考えています。

未来の不可視性が投資の公平性

株価のチャートは当たり前ですが、過去のデータの蓄積で表現されています。

そのデータの最新のものはいつでも『今日』のデータであり、明日以降の数値はいくらチャートを読み込んでも出てきません。

未来は誰にも分からない。ベテラン投資家でも投資の神様でも、それは同じです。

だからこそ僕の様な初心者にもチャンスがあり、その未来の不可視性が投資の公平性を担保し、市場経済を健全に保っていると言えます。

希望的観測への注意

未来の数値が分からないなら、確認可能な過去のデータをこねくり回して未来を予想する、という事になります。

分析に用いる数値は、過去の株価の推移や各企業の業績のデータであったりしますが、これらは全て過去のものです。

株価の推移にしろ企業の業績にしろ、どうしてその数値になったのか、という理由は後付けで報告される事になります。

数値で定まらない未来

そしてその数値を分析する事は『後付けの分析』という事になり、未来の予想に用いる事は出来ますが、未来を表すものにはなり得ません。

例え良好な予測が得られても、それはどこまで行っても希望的観測の域を出る事はありません。

悲観的人生経験

そして希望的観測が、期待通りに実現した事がどれだけあったでしょうか。

いつも期待が現実化してきた、という方は全財産を投じて大きな利益を狙うのも良いかと思いますが、僕はそうではありません。

僕は悲観投資家を自称していますが、それはこれまでの人生経験が大きく影響しています。その辺りの事は悲しくなるので割愛します…。

経済の心電図

未来は分からずとも、過去のデータはいくらでも確認出来ます。

そして過去のチャートの見方を変えれば、至る所に下落のリスクがある事が分かります。

株価のチャートはジグザグに動いており、それは心電図の様に経済が生きていることを示しています。

ジグザグであれば上がった後には下がり、下がった後には上がっている訳ですが、チャートのどの部分を切り取るかでその印象は大きく変わります。

見たい部分以外も見てみよう

ある部分を切り取れば右肩上がりに上昇していて、またある部分だけを切り取れば底なしに下落している、と見る事も出来ます。

見たい部分だけを見たいように見るのが人間の性ですが、チャートの見方を変えれば上昇がいつまでも続く事は無く、どこかで下落する局面がある事が見て取れます。

転ばぬ先の杖

未来を正確に予測するのが不可能な以上、『後付けの分析』を駆使しても100%利益を得るという事は出来ません。

しかしこの『後付けの分析』の結果を見る事で、至る所に潜んでいるリスクの存在を知ることが出来ます。

ぼくは『後付けの分析』を希望的観測に用いるより、転ばぬ先の杖としてリスク低減の為に活用しようと考えています。

コロナショックとリーマンショック

昨今の新型コロナウィルスの影響による株価の下落は、コロナショックという呼び方が定着した感があります。

そしてこのコロナショックをリーマンショックの影響と比較する向きも多く見られました。

リーマンショック時は約2か月後に1番底を付けて、そこから約半年後に2番底を付けた、という経緯があります。

2番底の可能性

今回のコロナショックは3月19日に付けた16,500円の辺りが1番底という事になります。この表現は2番底が発生するという前提になってしまいますが、『後付けの分析』を見ればその可能性がある事が予想されます。

ここ数日の上昇ムードに水を差す見方ではありますが、僕はリスク低減をより重視しているので仕方ありません。

緊急事態宣言が解除された事により、新型コロナウィルス感染の再拡大も懸念され、これが2番底を呼ぶ可能性は考慮すべきだと思っています。

経済活動再開の希望

僕は『買う』だけで売却を考えていませんので、あまり株価が上がり過ぎると買えなくなってしまいます。

だからといって下落を望んでいるという訳ではなく、経済活動の再開が苦境に立つ事業者をはじめとした方々に、通常の暮らしをもたらす事を願っています。

そして願わくばこの悲観投資家にも何か良い事を…。

現在の資産の状況

保有資産グラフ
保有資産 187,950.7円

評価損益 -15,001円 (-7.57%)
前日差 (+2.31%)

日経平均終値 21,271.17円 +529.52円 (+2.55%)

上がってますね…。僕の保有株は殆どが今年の頭の23,000円~24,000円の頃に購入したもので、まだ含み損がある状態ですが…。

しかし、つい2ヶ月前からはちょっと考えられないくらい回復しております。

そしてもちろん日々の株価の動向に一喜一憂する事はありません。

…ありません。

ニワトリの状況

現在の銘柄数・・・50銘柄

いけっ…!ここで一気に含み損を…!

こけっ?

希望的観測に溺れないように

日経平均は大幅に上昇しております。

僕はこれまで新型コロナウィルスの問題が改善すれば、株価は急速に回復すると考えていました。

確かに当初予想されていたよりも、治療薬やワクチン開発はかなり進んでいると感じられます。

その一方で治療薬『アビガン』の承認見送りや、海外、特にアメリカやブラジルでの感染拡大など懸念要素もあります。

今だに予断を許さない状況だと思っています。

希望的観測に溺れず、『後付けの分析』でリスク低減を重視した悲観的投資スタイルを続けようと思っています。

…含み損を…いやいや。

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