5月27日、日経平均はさらに続伸し、3か月ぶりの高値となりました。
3か月前の水準まで回復したという訳ですが、今から3か月前というと2月末です。そこから半月ほど経った3月19日に、日経平均は16,500円台まで急落しました。
今年の2月3月にネット証券の新規口座開設数が急増したそうで、特に3月の開設数は大手2大ネット証券の楽天証券とSBI証券で、過去最多となったとの事です。
新型コロナウィルスの影響による、株価の下落を機会と捉えた初心者の参入が多く見られているそうですが、3月中旬以降に株式投資を始めた方はかなり含み益があるのではないでしょうか。
儲かっている時は人に自慢したり、勧めたくなるのも人情かもしれません。自分の保有している銘柄が買われれば、さらに値上がり益を期待出来るのでなおの事。
投資とひとことで言っても、株式や為替、仮想通貨、不動産等々。様々なジャンルがあります。
…そもそも投資とは人に勧めるべきものでしょうか。
もし知り合いの方にでも投資を勧める場合、まず最初にくどいくらいにリスクと自己責任についての説明をするべきです。
そして頼んでもいないのに投資を勧めて来る人、これには注意が必要だと思っています。
頼んでもいないのに勧めて来る人への注意
ブログやSNSで投資に関する情報を発信している方は、この『頼んでもいないのに投資や儲け話を勧めて来る人』に出会った経験もあるのではないでしょうか。
そういった方々の言わんとしている事は、多少のニュアンスの違いはあれど、
『儲かりまっか?もっと儲かる方法ありますけど、どうでっか?』
といったものです。
投資の大前提
『リスクなくして利益なし』『どこまで行っても自己責任』というのが、僕の考える投資の大前提です。
100%儲かるという事は100%リスクが無い、ということであり先の大前提に照らせば利益も無いという事になり、矛盾します。
以上の事を踏まえると、100%誰でも儲かる方法というものは存在しない、という事になります。
詐欺師の教える方法
存在しないものを勧めて来る手合いは、詐欺師と断じて問題ないと思います。詐欺師でなかったとしても、取り合う必要がありません。
そもそもが本当に儲かる方法があるのなら、わざわざ人に教えずに自分でその方法を使って儲けたらいい。そうしないのは、推して知るべし、です。
自己責任の世界
もしそういった手合いの話に乗って損失を出した場合でも、もっとちゃんとした証券会社や銀行の窓口で勧められた投資商品で損失を出したとしても、『どこまで行っても自己責任』という事は動きません。
先に述べた大前提を飲み込むことが出来ない方は、投資をするべきでない、と考えています。
仮想通貨のアレな話
株式投資の話ではありませんが、以前の仮想通貨バブルの頃、あるタレントさんが、
『まだ馬車にのってはるんですか?僕らもう車に乗ってますよ?』
という例え話を使って、知り合いに仮想通貨の投資を勧めていたそうです。
そのしばらく後、日本国内の取引所で大規模な仮想通貨流出事件が起こり、数百億円に上る被害が報告されました。
あくまでも『仮想』
仮想通貨は今だに法律の解釈と整備が追いついていない部分があり、特に知らない内に利益確定した事になっており、多額の税金が支払えないといったケースも報告されています。
『億り人』という言葉も生まれるくらい大儲けした方もおられたそうですが、逆に動けば同じ額の損失を出した可能性もある訳です。
リスクへの注意喚起
元々が投機的なジャンルですが、先述のタレントさんは投資の概要やリスク、手数料、税金などに関して事前に十分な説明をされていたのでしょうか。
全財産を先の大規模流出した仮想通貨に換えていたタレントさんも当時話題になっていましたが、今頃どうしておられるのか…。
リスクのあるものは基本的に人には勧めない、というのが僕の考えです。
現在の資産の状況
ふっ…。日経平均の上昇幅を超えたうちのニワトリ…。
グラフを見て頂ければ分かる通り、ぎゅんっ、てなってます。ぎゅんっ、て。
現在の銘柄数・・・50銘柄
ぎゅんっ。
こけっ。
株式投資の意義と前提
株式投資は参加した人全員が利益を得る可能性があり、それこそが最大の意義だと思っています。
しかしあくまでそれは現物の取り引きを前提とした話で、先物取引や空売り、各種のレバレッジを掛けた取り引き等のリスクの高い投資手法は、株式投資の王道とは別のものだと捉えています。
『リスクなくして利益なし』『どこまで行っても自己責任』という大前提を飲み込めない人には、投資を勧めるべきではないと考えています。
…というか証券会社の方ならいざ知らず、わざわざ手間をかけて人に投資を勧める事ってあります…?
僕は自分の事で手一杯です。