本日4月23日、日経平均は4日ぶりに反発しました。米国株高を受けての流れと見られています。
と言っても新型コロナウィルスの感染拡大は各国で収まってはおらず、日本政府の月例経済報告でも10年11ヶ月ぶりに「悪化」の表現が入る、といった状況です。
希望的観測に基づいた海外投資家の買いが入ったと考えられますが、日本国内の状況はとても日経平均を上昇させるものには思えません。
僕は長期保有を前提にした投資スタイルを取ろうと思っているので、日々の株価の動向はさほど重視しているわけではありません。
しかしこの『株価が高止まりしている』状況はなんとも不気味です。
株価の高止まり
僕は現在の株価は高止まりしていると考えています。
もちろん投資初心者の感覚的な見方なので、どの辺りが適正水準かを明確に示すことは難しいですが、この考えの根拠をひねり出してみましょう。
株価維持の理由は…?
日経平均は先月3月19日に16,552円の値を付けて以来、上げ下げを繰り返しながらも上昇の傾向にあります。
しかしここ最近は20,000円に届くか、というところで売りが入り19,000円台をうろうろと維持しています。
これは多くの投資家が、日経平均20,000円が現在の高値水準だと判断しているという事ではないでしょうか。
20,000円にタッチする辺りで利益確定の売りが入り、多少下がった所で日銀のETF買いの期待からの買いが入る…。
他にも様々な要素があるでしょうが、海外投機筋のこういった動きがここ最近の国内株価を高止まりさせているのでは、と感じさせます。
景気判断『悪化』の発表
先にも書きましたが、日本国内の実態経済の状況は、政府も認めている通り急速に悪化しています。
その一方で株価が高止まりしているという事は、実経済との乖離も急速に進んでいると考えるのが自然です。
この乖離の幅が大きくなるほど、収斂した場合の影響も大きくなると思います。
何かのきっかけでこの乖離が収斂し、株価が実態経済の水準まで急落した時、どういった事になるのか。
短期売買の投機筋の方々が損をするのは仕方ないですが、株価が急落した場合そのあおりで連鎖的な企業倒産が懸念されます。
もちろん株価下落が直接企業を倒産させる訳ではないですが、『風が吹けば桶屋が儲かる』よりも相関関係は強いと思われます。
なんとも悲観的な見方ですが、株価は維持、実態経済は衰弱となれば乖離は更に大きくなって行きます。
悲観論者としては現在の株価は不気味です…。
コロナウィルス関連の経営破綻
東京商工リサーチによれば、新型コロナウィルス関連の経営破綻は4月22日時点で56件に達しているそうです。
海外インバウンド需要の激減で旅行観光業が大打撃を受けています。
2月には最初のコロナウィルス関連の倒産として、愛知県の老舗旅館の閉館が報じられました。
この先更にコロナウィルス関連の経営破綻は、様々な業界に波及して行くことが予想されます。
なんとも恐ろしい状況です…。
現在の資産の状況

評価損益 -23,531円 (-12.38%)
日経平均終値 19,429.44円 +291.49円 (+1.52%)
5銘柄ほど買い増したので保有資産は増加しています。
投資をしない、というリスクもあるとの考えからの行動です。決して購買欲に負けた訳ではありません。
…そういう訳ではありません。
現在の保有銘柄数・・・50銘柄
一回り大きくなったな、お前。
こけっ。
株価は高止まりしていると散々言ってきたくせに高値掴み…。
しかし毎月淡々と積み立てることが重要と考えていますので、日々の株価に心動かされる事はありません。
ええ、決して心動かされる事は、ありません。はい。
先月の株安を受けて投資を始めた方も多いそうですが、この株価と実経済の乖離で個人投資家の方々が損失を被る事がないように、と願います。
他人事みたいに言ってますが…はい。