本日は5月8日金曜日、週末ですが日経平均は大幅に続伸し、再び2万円台を回復しました。
要因としては、世界各地の経済活動再開への期待が好感された事が一つ。
そしてアメリカと中国の間で貿易に関して閣僚級の電話会談が行われた事、これが新型コロナウィルス関連等の問題で悪化していた両国の貿易協議を前進させた事が、大きな材料になったと見られています。
米中の対立は投資家の間でかなり懸念されており、経済大国の2トップの関係が世界の株価に大きく影響を与えることが立証された形です。
この辺りの事情は、投資初心者にとって押さえておくべき事柄だと、今回は強く感じられました。
しかし、再び2万円台を回復した日経平均ですが、ちょっと上がり過ぎなのではないか、と感じています。
ビジネスの根幹へのダメージ
改めて言うまでもなく、ここ最近の世界経済は新型コロナウィルスの感染拡大によって、深刻なダメージを受けています。
何よりもまず、「人が集まること」が大きく制限されていますが、ビジネスの基本は「人を多く集める」という事です。
コロナウィルスの問題はこのビジネスの基本部分を大きく毀損させ、悪影響を受けない業界はない、というほどの状況が世界各地にあります。
経営破綻増加の懸念
2月以降は各業界で売り上げが減少し、日本国内のコロナウィルス関連の経営破綻は、既に100件以上報告されています。
実際の経済活動の場では、良い材料など殆ど見当たらないと思うのですが、株価の方は大幅に上昇している状況です。
各企業の決算悪化も織り込み済みで、むしろ『思ったより悪くはない』として株を買う動きもあると見られていますが、『悪化している』のは事実です。
緊急事態宣言も5月末まで延長され、資金繰り難に陥る企業も更に出て来る事が予想されます。
希望的観測と株価上昇
そうした中で『思ったよりは悪くはない』や、『米中対立が改善されそうだ』等の決して現実化が約束されたわけではない希望的観測で株が買われる事は、実態経済と株価の乖離を押し広げて行くと考えられます。
足元の経済状況を見れば全く楽観出来る状態ではないと思いますが、この株価の水準は上がり過ぎだ、と感じる投資家の方もおられるのではないでしょうか。
となれば週明けに反動で売りが入る事が予想されますが、ここ最近の推移を見る限りでは何か大きな出来事が無ければ、日経平均は20,500円~19,500円の間でしばらくは動いて行くのでは、と考えています。
経営破綻と雇用の悪化
東京商工リサーチによれば、5月1日時点での新型コロナウィルス関連の経営破綻の全国累計は114件に上っており、今後も更に増加することが予測されます。
特にインバウンド需要の依存度の高い旅行観光業の破綻が多いそうで、世界的に人の移動そのものが制限されている現状では、その苦境は想像に難くありません。
次に挙げられるのは飲食業界です。こちらは緊急事態宣言延長による外出自粛継続の影響をもろに受けてしまい、特に個人経営の店では早期の廃業を選択するケースもあるそうです。
大手外食チェーンも売り上げ減少に伴い、給与の減額や夏のボーナスの不支給を発表する所も出ています。
大型連休中の営業自粛による機会損失の影響も大きいことでしょう。
『不要不急』の経済的必要性
連休明けの5月7日から営業を再開した所もありますが、需要がどこまで回復するかは不透明です。
僕の住んでいる地域のショッピングモールや娯楽施設なども営業を再開しましたが、大きな駐車場は以前の半分も埋まっているかどうか、といった感じです。
現代社会の経済活動は、『不要不急』のものが多くを占めているという事なのでしょうか。『不要不急』って楽しかったんですね…。
就職機会そのものの減少
企業や事業所が破綻すれば、当然そこで勤めていた方々は職を失うことになります。
そしてこの先も企業の経営破綻の増加が予想されますが、これは就職の機会の減少、も意味すると思います。
意図せず職を失ってしまった方の苦境も察するに余りありますが、転職を考えていた方も厳しい状況となってしまったのではないでしょうか。
転職市場は売り手市場から一変し、買い手市場の様相を呈していると考えられます。
アメリカ民間雇用者数2020万人減の衝撃
アメリカ民間雇用サービス会社ADPが5月6日に発表した全米雇用リポートによれば、非農業部門の雇用者数が前月より2020万人以上減少したとの事です。
桁が違い過ぎてにわかに信じ難い数字ですが、今回の『コロナショック』の影響の甚大さを強く表していると思います。
やはり飲食業やホテル業、エンターテイメント業での落ち込みが大きいそうで、「人が集まる」ことを制限する影響が、雇用の悪化にも繋がっている事が考えられます。
独自の収入源の必要性
転職や再就職を取り巻く環境は厳しいものがあるかと思いますが、こういった状況では独自の収入源を持っている事の強みが際立つと思います。
月に数万円でも独自の収入があれば、相当心強いと思います。
ブログやYouTubeなど、元手をかけずに収益を上げる可能性のあることを始めてみるのも良いのではないでしょうか。
少額からの株式投資を始める事も有益だと思います。
まあ全部僕自身がやろうとしている事なんですけど。
現在の資産の状況

評価損益 -22,694円 (-11.45%)
前日差 (+1.17%)
日経平均終値 20,179.09円 +504.32円 (+2.56%)
日経平均は大幅に上昇しましたが、僕のポートフォリオの上昇幅はそれよりも小さいです。
日経平均の値動き幅よりも、上下の動きの小さいポートフォリオを組む事を目指しているので、狙い通りです。
…本当に、狙い通りなんです…。
現在の銘柄数...50銘柄
よしよし、ちょっと太った。
こけけっ。
株価上昇と悲観投資家の感じ方
2万円台を回復した日経平均ですが、来週以降どうなりますか。
これまで述べてきたように、株価は上がり過ぎているのでは、と感じています。
恐らく反動の売りが入るとは思いますが、大きく下げることもなさそうに感じられます。それも不気味ですが。
1月の24,000円台から3月の16,000円台の下落幅で考えれば、既に半値以上戻している訳ですが、このまま上昇し続けていくのでしょうか。
僕は悲観投資家なので、悲観的投資スタイルを続けて行こうと思っております。
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