4月30日に2万円台を回復した日経平均ですが、翌5月1日は急反落し、マイナス574円の19,619円35銭で取り引きを終えました。
個人的な感想を言えば、予想通りの展開です。
と言うより2万円を越えて上昇し続ける流れになれば、株価と実態経済を比べるのも馬鹿馬鹿しい、と思ってしまうほど乖離が進行して行くことになりますから…。
大型連休を前に一旦ポジションを整理し、利益確定する売りが入ったと見られています。
確かにこの大型連休は例年より注意が必要で、静観の構えの投資家の方々も多いのではないでしょうか。
特に気になる点は、外出自粛要請は延長されたものの、コロナウィルス感染拡大の状況がどうなるのか、ということです。
連休中も軽率な行動は控えようと思っています。
正直19,000円台でも現状では高値水準だと思いますが、連休明けの市場はどう動いて行くのでしょうか…。
不確定要素が多く、正確な予測はもちろん不可能です。
現況は全く不透明な中で、株価はある意味異常な高値水準という状態です。
ここ最近に株式投資を始めた方達。僕自身もそうですが、この初心者投資家の方々が損失を被る可能性がある、という懸念を感じています。
高値掴みの恐れ
僕は現在の株価と実態経済はかなり乖離しているのではないか、と考えています。
そして昨今の不安定で不透明な状況では、株価上昇より下落させる要因の方が多いように感じます。
現在の株価では、結果的に高値掴みとなってしまい、この先の近未来に損失を出してしまう事が懸念されます。
悲観的ですね…。
投資を始めた途端に激変した世界
大手ネット証券の新規口座開設数が、今年の2月3月に急増しているそうです。

楽天証券とSBI証券がネット証券会社の2トップですが、3月の新規口座開設数は両会社とも10万件を越えているとの事です。
それだけここ最近に株式投資を始められた方が多くおられると考えられますが、初心者投資家の方達は現在の株価をどう捉えているのでしょうか。
『コロナショック』の影響
今年の1月時点の日経平均は23,000~24,000円台でした。そして2月以降、新型コロナウィルスの世界的な感染拡大を受けて下落して行き、3月19日には終値16,552円83銭まで下がりました。
その頃から比べれば、株価は回復したかに見えます。4月30日には1ヶ月半ぶりに2万円台を回復し、ついに上昇トレンドに転じたようにも思えます。
しかし、今年の頭と2月以降では、世界の状況は激変したと言って良いでしょう。『コロナショック』の影響は多岐にわたり、終息したとしても落ち込んだ需要がどこまで回復するかは不透明です。
3月の国内の経済状況は、『急速に悪化している』と政府が発表するほどの状態です。
東京商工リサーチの発表によれば、4月末時点で新型コロナウィルス関連の経営破綻が100件を越えたそうです。
実態経済は深刻なダメージを受けており、緊急事態宣言の延長も発表され、外出自粛の影響も長期化する事が避けられません。
こうした中で、『何故か』株価は回復しています。
株価回復の要因 実態経済との乖離
株価回復の要因として、日銀のETF買い入れがまず挙げられます。
年間の買い入れ額を6兆円から12兆円に引き上げ、1日当たり1000億円規模で買い付けを行う時もあり、日経平均を下支えしている状態です。
そしてこの日銀のETF買いへの期待から機関投資家の買いが入り、株価を上昇させている、と見られています。
中央銀行が株を買うという異例の措置には批判や懸念もありますが、頭の良い方々がやっている事です、落としどころはちゃんと考えていらっしゃるのでしょう…。
そして気になるのは、量的金融緩和政策によって市中に溢れたお金が、貸付先を見つけられずその結果、株式市場に流入しているとの見方があることです。
現状では例え無金利であったとしても、これ以上借金をしたくない、と考える経営者の方も多いのではないでしょうか。銀行は融資したくとも、融資先を見つけられない、という状況も容易に想像出来ます。
これらの事を踏まえると、株価と実態経済は大分乖離している可能性が高い、と考えられます。
3月の半ばには連日10%近く株価が下落した週もありました。実態経済が落ち込んでいる以上、いずれ乖離が収斂するとすれば同じように下落して、2番底を付ける可能性も懸念されます。
現在の資産の状況


評価損益 -23,668円 (-12.46%)
前日差 (-1.88%)
日経平均終値 19,619.35円 -574.34円 (-2.84%)
日経平均は大幅上昇、大幅下落という感じですが、僕のニワトリさんの動きは上昇幅も下落幅も比較的小さなものです。
これは安定的でリスク低減に成功したポートフォリオと言えるのではないでしょうか…!うむうむ。
現在の銘柄数...50銘柄
うむうむ。よしよし。
こけっ。
株式投資の最大の意義
僕は投資を始める人、つまりは初心者投資家さんが増えて欲しい、と思っています。
今まで投資をしたことのない人達が参加することによって、株式市場が更に活性化し、企業が成長の可能性を高める。
その結果、投資に参加した人全員が利益を享受する可能性を得る。
もちろん100%の人が利益を得るという事は現実的ではないですが、『その可能性がある』、ということが株式投資の最大の意義だと考えています。
昨今の荒れた相場に翻弄され、最近投資を始めたばかりの方が損失を被ってしまい、投資を辞めてしまう…。
こんなにもったいないことはない、そう強く思っています。
リスクの低減を重視したスタイルでの投資であれば、そして失っても構わないくらいの少額の投資であれば、荒れた相場も貴重な経験の場だと考えています。
最近のネット証券は手数料の安いものもあり、初心者投資家さんにうってつけです。
僕はこのブログのタイトル通り、ネオモバイル証券が初心者投資家さんにとって最適だと思っています。
こういった状況では悲観的スタイルがちょうどいい、僕は悲観投資家として投資をやって行こうと思います。