投資初心者のニワトリ育成記

日経平均が上がる理由とは 投資初心者の『文系的』考察

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5月19日、日経平均は続伸し、20,433円45銭で取り引きを終えました。

3月以来2ヶ月半ぶりの高値水準だということですが、実態経済は回復どころか、その兆しさえ見つけることが難しい不透明な状況です。

この状況下でなぜ株価が上昇するのか。実態経済との乖離はどこまで進行して行くのか。

投資初心者が『文系的』に考察してみようと思います。

大層な事を言っていますが、素人考えが的を得る事もあるかも知れない、といった程度の考察です。

当たるも八卦当たらぬも八卦というところでしょうか。

その考察の結果、本当に支援を必要とする所に資金が届かないのではないか、という懸念があると思われます。

株価上昇の理由の考察

株価上昇の理由としてまず挙げられるのは、新型コロナウィルスの治療薬やワクチンの開発が各国で進められていることです。

18日の米国株式市場は、米製薬企業が新型コロナウィルスのワクチンの初期臨床試験で良好な結果を得た、との発表を受けて大幅に上昇したということです。

日本国内でも治療薬『レムデシビル』の早期承認や、花王と北里大学、バイオベンチャーで研究が進められている『VHH抗体』など、新型コロナウィルスへの対策に道筋が見えてきた事が好感されていると考えられます。

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そして株価上昇、或いは高値水準の維持の理由として最も大きいと思われるのは、各国が前代未聞の規模で打ち出している金融緩和政策です。

日本の場合はマイナス金利なので、金利を下げる形の金融緩和ではなく、市場に大量に資金を供給する量的緩和政策を取っています。

株価と実態経済の相関

これが実態経済の状況とは乖離した株価の原因となっている訳ですが、一般に株価は半年後の経済状況を織り込む、とも言われます。

そもそもが株価は現時点の実態経済を反映したものではない、という考え方ですが、あと半年で株価ほどに実態経済が回復するでしょうか。

量的緩和の資金の流入先

量的緩和策により市中銀行には資金が供給され、この資金を融資するなり運用しなければならない訳ですが、今の状況で借金をしたいという経営者がどれだけいるでしょうか。

優良な融資先を見つけられない中で、その資金が株式市場に流入している、との見方があります。

銀行も、特に地方銀行は経営状態の厳しい所も多いとの事で、生き延びるために融資先をシビアに選定する必要があるでしょう。

慈善事業ではないので、不良債権化が目に見えている所に融資する訳にはいきません。

その結果、融資を受けられず倒産、或いは廃業を選択する経営者の方もおられると想像出来ます。

本当に支援を必要とする所は必然的に資金が枯渇している訳ですから、返済が必要な借金という形の支援は例え無利子無担保であっても、支援として機能しないのではないかと思われます。

苦境の続く業界

5月19日時点で新型コロナウィルス関連倒産は、全国で160件が報告されているとの事です。

緊急事態宣言は今月末で全国的に解除される見込みで、それに伴い各地で休業していた事業所も続々と営業を再開して行く見通しです。

しかしどこまで需要が回復するかは不透明で、特に旅行観光業は以前の水準まで回復しない可能が高く、その期間も長期化する事が予想されます。

営業再開後の苦境

飲食業、その中でも接客を伴う飲食店の苦境も続く事が考えられます。遊戯施設等の娯楽産業も同様です。

新型コロナウィルス対策のために各施設で従業員と客の間隔を一定以上開ける事が求められ、店舗面積の小さい所ではその影響で、売り上げが減少する事が考えられます。

営業再開後も支援を必要とする所は多いでしょうが、営業を再開すれば給付金の対象から外れる可能性もあります。

本当に必要とする所に支援を行き届かせる事は、なかなか難しいのが現状ではないでしょうか。

現在の資産の状況

保有資産グラフ
保有資産 183,841.5円

評価損益 -19,108円 (-9.64%)
前日差 (+1.26%)

日経平均終値 20,433.45円 +299.72円 (+1.49%)

日経平均の上昇に連動して僕のニワトリも上昇していますが、その上昇幅は少し及ばない…。

しかし元々、日経平均よりも値動きの幅を抑えた低リスクのポートフォリオを組む事を目指しているので、その意味では思惑通りです。

…思惑通りなんです…。

ニワトリの状況

現在の銘柄数・・・50銘柄

思惑通り…思惑通りだよ…。

こけっ?

悲観投資家の予想を超えて

以前から日経平均はコロナウィルス対策に関して大きな報道がない限り、19,500円~20,500円の間で推移すると予想していました。

投資初心者の投資法『普通に考える』  少額投資で経験を積むという事投資初心者は市場の動きを『普通に考える』という事を投資行動の根拠にするべきだと考えています。...

今のところぎりぎり予想の範囲内ですが、じりじりと上昇しています。

新型コロナウィルスのワクチンや治療薬に関して、有望な報道が相次いでいる状況で、この先も株価は僕の予想を超えて上昇する可能性が高まって来ました。

しかし悲観投資家としては、やはり悲観的な見方を崩すことは出来ません。というか売却を考えていないスタイルなので、これ以上の株価では買えなくなりますから…。

新しいイデオロギーの必要性

資本主義、自由主義経済の国家においては、支援が必要だからといって国が恣意的に資金を供給する事は基本的に出来ません。

自由経済の流れやルールを阻害することなく、狙ったところへ支援を届かせる事は難しいものです。

その意味では社会主義や共産主義政権の方が的確に資金を供給する事が出来るでしょうが、統制経済は自由経済よりも経済成長の点で劣るという事は、近代史上で証明されています。

しかしここで重要なのはもう既に、ある程度以上国家が『恣意的に資金を供給』している現状がある、という事です。

日銀は国債の引き受け上限を撤廃し、日経ETFを大量に購入しているのは周知の事で、その出口戦略は不透明な所があります。

頭のいい人達が良かれと思ってやっている事でしょうから、大きく間違うことはない、そう考えたいですが…。

資本主義や社会主義、共産主義に変わる新しいイデオロギーを考え出すべき時かもしれません。

…思いつきません。

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